新しい時代の東京へ Reborn

区議会での発言Ward Assembly

個人情報の管理を徹底せよ!

問題点

パソコン総台数を把握できておらず、管理が不十分。その結果、区民の個人情報が漏れる恐れがある。早急に個人情報を守るための対策を求める。

改善点

パソコン台数の棚卸しを実施し、総台数を確認。パソコンの購入・持込みへのルール厳格化。

関口発言

行政運営において、区民の生命、財産を守ることが一番の命題であることは言うまでもありませんが、昨今、その財産の中でより重要視されているものが情報資産であります。情報化社会の中で、世田谷区に集まる情報は際限のない状況になっており、中でも区民の皆様の個人情報に関しては、住基ネットや、これから始まろうとしているLGWANの発達に比例し、重要度がさらに増しているのが現状であります。こういった状況にもかかわらず、残念ながら世田谷区ではパソコンにまつわる問題が幾つか発生しております。なぜこのようなことが起こるのか。さまざまな原因が言われておりますが、私は、区のパソコンの管理体制に根本的な問題があると考えております。その理由として、区がパソコンの総台数を把握していないことが挙げられます。現状、第一、第二、第三と呼ばれるネットワーク関連のパソコンは管理下にあるのですが、それ以外のところ、例えば部署が独自にLAN接続しているものなどは何と管理されていないんです。住基ネットやLGWAN等、外部とのアクセスが頻繁に行われるパソコンは十分な管理下にあるのは評価するところでありますが、それ以外のパソコンも当然管理しなければならない。さもなければ、これら管理外のパソコンに入っている情報が放置されることになり、情報漏えいや不正アクセスの可能性が高くなるのは言うまでもありません。区が持っている情報は、公共施設同様、区民の資産であります。よって区民の皆様が世田谷区に安心して情報を預けることのできるように、パソコン及び情報資産を一元管理できる体制を早急につくることを強く要望します。区の見解をお聞かせください。

役所答弁

区における情報機器といたしましては、現在約三千六百台のパソコンと約百二十台のサーバー機を運用し、IT化の進展の中で事務や事業に活用をしております。個人情報の重要な情報を扱う自治体においては、パソコンやサーバー機など情報資産を適切に管理し、セキュリティー対策をより強化する必要があるというふうにはもちろん認識をしております。 区ではこれまで、こうした情報資産のセキュリティー対策として、外部からの不正アクセスやウイルス侵入、内部からの情報漏えい等を防ぐため、ハード面、ソフト面においてさまざまな対策を講じてまいりました。しかし、お話にありましたとおり、先般のウイルス感染事故に当たり、内部を感染源とするウイルスへの対策や、個々のパソコンへのセキュリティー修正プログラム配付などの対策が十分ではなかったことが明らかになり、その結果、情報資産を一括管理して、区全体のパソコンネットワークをより一層安全、適正かつ総合的に管理する体制の必要性を改めて認識をいたしました。 今般、当面の緊急的な対策を施したところでございますが、今後の根本的な対策として、今年度中に各所管に配置しているパソコンの再点検、棚卸しを行い、情報資産管理台帳を整備するほか、個々のパソコンのセキュリティー対策を集中的に管理するツールを導入する予定でございます。また、来年度以降もより安全なネットワークへの統合化を進めながら、集中的な管理体制を強化し、万全なセキュリティー対策を行ってまいりたい、このように考えております。 以上でございます。